こんにちは。只今、傷病休暇中のウェンディでございます。
実は、わたくし、先週の金曜日からインフルエンザ(B型)に感染してしまい、昨日から仕事を休んでいます。ちょっと時間も空いているので、今日は久しぶりに記事を書いてみたいと思います。
今日は米軍基地内にある
FPCON(又はTHRETCONと言う)のお話。
米軍基地内では非常に専門的な用語が日々飛び交っています。
特に、
Abbreviation(省略語)は多過ぎですね。。。
FPCONという専門的な言葉も
その中の1つです。
この言葉は正式に言うと・・・
Force Protection CONdition
と言い、日本語に直すと
「対テロ脅威警戒コンディション」
って感じになります。
何のこっちゃ????って感じですね。
このコンディションは
Normalから
Deltaまでの5段階表示で表され、
9.11のテロ以降、常にAlphaを保ったままです。
以下、コンディションの度合いを記します。
ノーマル(FPCON Normal) テロリストの活動の脅威は、地域を特定しないで存在する時。
- テロリストの攻撃は可能性としてある
- 攻撃に関する情報はない
『通常の安全対策がしかれる。』
アルファ(FPCON Alpha) テロリストの活動の脅威は、存在するが、私達や施設がどの程度標的になっているか、予測できない状態の時。
- テロリストの攻撃は可能性としてある
- この施設が標的になっているという情報はない
『ランダムな車両のチェックと通常より入念な安全対策。』
ブラボー(FPCON Bravo)
予測でき得るテロリストの活動の脅威が存在する時。
- テロリストが攻撃するかも知れない特別な情報がある
- この施設が標的になっている証拠はない
- テロリストの計画をくじくために、特別な警戒体制がとられる
『より入念なIDチェック、車両及び配達物のチェックが行われ、
ガードの数も増員される。』
チャーリー(FPCON Charie)
何か事件が起きている時、又は私達や施設がテロリストの
標的になっているという確かな情報がある時
- テロリストの攻撃計画の証拠、たとえばテロリスト監視機関や
地元警察からの情報
- 協力な防護手段が必要とされるが、職場は正常な業務を遂行する
『車両及び施設の強力な検査体制がしかれる。』
デルタ(FPCON Delta)
テロリストの攻撃があった時、又は特定の地域に対する
テロリストの攻撃が迫っていると判断された時
- 通常、デルタはその地域の警報として発令される
- 施設は厳戒体制になり、
ベースの司令官は強制的な安全対策を実施する
- 他の部隊の司令官もこの安全対策を補強する
『強力な安全体制のための正常の業務は遅れたり、中断されたりする。』
☆参照(Antiterrorism Level 1 Training)
http://rto.cnfj.navy.mil/antiterrorism/LevelI_Training.htm
↑とまぁ、こんな感じっす。
9.11の時には在沖全米軍基地がコンディションDeltaまで上がって、
一時騒然としましたよね??ゲートガードがショットガン等を持参し、
格好もフル装備で物々しい印象がありました。
あの時はゲートを通過する際も今以上に倍ぐらい(もっとかな)
入域前のセキュリティチェックが厳しかったようです。
もちろん、今は大分落ち着いていますが、
聞いた話によると、変質者がまれに、ゲートを突破しようとするらしく、
ゲートガードの皆さんも大変なようですよ。
ガードの皆様、お疲れさまです。 m(__)m
以上、米軍基地内のFPCONついてでした。